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ついにあの時が…!! [通院期]

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前回の退院延期の話を伺ってから、2週間が過ぎた11月初めのことです。

気付けば、いつも気にしていた酸素の値があまり気にならなくなってきました。

酸素は相変わらず、着けたり着けなかったりでしたが、どんどん着けずに過ごす時間が長くなっているような…いないような…

「もしかして、酸素はお借りしなくても大丈夫かもしれない…」

なんて密かに淡い期待を抱いていました。

しかし、もう一つの課題である眼底検査は相変わらず継続中。まだまだ退院までは遠いな~…と感じていました。

なぜなら、GCUに入院している、体もしっかりしていて食欲旺盛、ぱっと見何にも問題が無さそうな何人かの元気な赤ちゃん達は皆、眼底検査クリア待ちの状態でした。

あんなに順調に成長しているように見える子達でも、眼球の毛細血管の育ちがイマイチならば、ひゃくなんかまだまだなんだろうな~と目に見えてわかります。

看護師さんたちもみんな、そんな赤ちゃんたちの退院を心待ちにしていました。お世話していた赤ちゃんが居なくなってしまうのは少し寂しいかもしれませんが、やっぱり自宅に帰れることが赤ちゃんの一番の幸せですからね。

どの方も、とても心優しい素敵な看護師さんたちでした。


毎週木曜日の夕方に要検査の子たちが順番に先生に診てもらうのですが、その眼底検査はとても痛く、誰もが嫌がる検査なので、私は検査が終わるまでなるべく一緒に居てあげるようにしていました。

もう一つ付き添っていた理由としては、検査時に母親が居る場合は、眼科の先生が現在の状態について、直接説明をしてくださったため。やっぱりその場で詳しい話を伺いたいですからね。

ひゃくは毎週先生に、「う~ん…もうちょっとなんだけどね~なかなか(毛細血管が)伸びないね~」と言われていました。

「まだまだだろうな…」と思っていても、つい期待してしまう自分。でもやっぱり、今週もダメだった~!の繰り返しでした。


そして11月頭、今回の眼底検査。
いつものようにひゃくは奥の部屋へさらわれていきます笑

ぎゃーーーーーーーーーーーーーという長い泣きが5分ほど続いたあと、目に縦のスジが付いたひゃくが看護師さんに抱っこされて戻ってきました。(終わった後は泣き疲れてグッタリ笑)


(ひえ~今回も痛そうだね~お疲れ~)と思いながらひゃくを迎えると、後に続いて眼科の先生がこちらに近付いてきました。

「う~~~~~ん。どうしよっかな~~」

何か迷われている様子。


「う~ん、まあいっか!後は通院で!じゃあ退院!」

「えっ」

突然すぎて耳を疑いました。

なんと退院の許可が今その瞬間に出たのです!!

「わ~~~!よかったですね!おめでとうございます~」

周りの看護師さんも喜んでくれました!

急すぎて全然実感が湧かなくて、ちょっと呆然としてしまいましたが、
すぐに喜びの感情が湧き上がってきました。

「あ、ありがとうございます!!」

「まだ、完全には伸びていないからこれからちょっと通院してもらう必要があるけど、まあもう退院しても大丈夫だと思うよ!」と先生。

通院でも全く構いません!だって遂にひゃくが家に帰ってくることができるんですから!こんなにうれしいことはありません。

看護師さんに、「いつ頃退院の受け入れができそうですか?」と聞かれたので、

「今週土曜日に迎えにきます!」と答えました。やっぱり、家族みんなで迎えに行きたいと思ったので主人が休みの週末に退院することにしました。

ここ数年で一番うれしい出来事でした。この瞬間のことは今でも忘れられません。


そんなこんなで、突然退院が決定したひゃく。

ホントにいよいよ退院なんだ…
あと金曜日が終わったら、ほんとのほんとに退院だ…

通院期編、いよいよフィナーレです!

つづく

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ひゃくの100日祝い! [通院期]

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いつものようにGCUでひゃくと共に過ごしていると、ヤマオカさんがこんなことを提案してくれました。

「明日、ひゃくちゃんのお食い初めしましょっか!」

お食い初め…ってなんだっけ?と思い出してから、「あ~100日祝いですね!」
と気づいた私。

そういえば、もうすぐひゃくが生まれてもうすぐ100日。

もっと早く退院できると踏んでいた私でしたが、残念ながら100日祝いは病院ですることになりました。

自分が赤ちゃんの頃は100日祝いなんてしてもらったのだろうか…
今までそんな話をしたことも無かったし、聞いたことも無かったので、お食い初めって何をするものなのかよく分かっていませんでした。

お食い初めってどんなものだっけか…と思いながら、その日の帰路で軽く調べてみると、石をかじらせたり、鯛の尾頭付きのお膳を用意したり…地域や家によって風習はちょっとずつ違うようですが、要するに赤ちゃんの健やかな成長を願う行事のようでした。(雑ですみません)

鯛とか石とか…GCUには持ち込むわけにはいかないし、どうするつもりなのかしら…

ナガオカさんが一体どんなプランを想定されているのか、調べるだけでは全然想像がつきませんでした。



そんなこんなで翌日。翌日は土曜日でしたので、パパも一緒に面会です。この日は偶然にも私の両親も病院についてきました。両親はGCUには入ることはできないので、窓越しに様子を見ている状態です。

ひゃくの様子をしばらく眺めていると、ナガオカさんがやって来ました。

「おはようございます!じゃあ、お食い初めしましょっか!ちょっと待っててくださいね~」

とどこかへ去ってしまいました。

おお!早速ですか!一体何をするんだろう…ドキドキしながら待っていると…


「お待たせしました~!」

と、手に一枚のピンクの紙を持っていました。

「はい!これどうぞ!」

と差し出されたその紙を見てみると…



“100日おめでとう”

という、ちぎり絵で描かれた文字の下には可愛らしい鯛のイラストが。

「お食い初めの鯛はここには持ち込めないので、粗末な鯛で申し訳ないのですが紙に描いてみました!これで家族皆さんで写真撮影しましょう!」

と言ってくださいました。

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思わぬプレゼントに、涙が出そうになってしまいました。

粗末なんでとんでもない!こんなに心のこもった作品を頂けるなんて…
きっとお忙しいのに、夜勤や休憩の合間に作って下さったに違いありません…

「100日目を病院で過ごすなんて…」と気落ちしていましたが、それは大きな間違いでした。

家族以外のたくさんの方たちにもお祝いしてもらえるなんて、とても素敵な環境にひゃくは居たのです。

入院していなければこんな経験はできなかったと思います。本当に感謝してもしきれません。

頂いた紙を手に持ち、私と主人がひゃくを挟むようにし、後ろの窓越しに私の両親も入るようなアングルで写真撮影をして下さいました。

みんなでお膳を用意して楽しいお食事会のようなイベントはできませんでしたが、私にとってはとても素敵な思い出ができたと思っています。

頂いたその紙は、今でも家の壁に貼ってあり、いつかひゃくに聞かれたらお話してあげる予定。今からその日が楽しみな私です。


つづく

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初めてのお風呂の練習!(2) [通院期]

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いよいよお風呂初挑戦。ビデオで見た限りは予想通りの流れで、さほど難しそうには感じませんでしたので「まあ、大丈夫でしょ!」なんて、のんきに構えていました。

が、実際そうはいかなかったのです…。

まずお風呂の前に、酸素を外し、心拍などを測っているモニターをはがします。
ここでひゃくの体の状態が全く分からない状態になったわけです。

慣れないお風呂なんて入れて、酸素が急激に下がってしまったらどうすんだろ…モニターもつないでいないので、警告ブザーも鳴りません。

「酸素の数値が低くなると、唇が青紫になってくるので、それを気を付けていれば大丈夫!」
と教えてもらいましたが、

「え?!そんな風になったらこええ~~!」と内心、ビビりまくりでした笑

鼻から胃に通していたミルクを注入する用のチューブは、一回外すと挿入するのが大変なので、付けたままの入浴に。先端に蓋が付いており、水は入り込まないので安心です。

いよいよ肌着を脱がせて、オムツを外してお風呂へGO!

GCUの一角には、赤ちゃんをお風呂に入れるための大きな洗面台のようなものが3~4台ほど並んで壁際に設置されており、そこにお湯を溜めて赤ちゃんを洗います。

この洗面台のようなものは、トイレとかに使われているような白い陶器でできていました。

最近の一般的なベビーバスは柔らかい素材が多い中、冷たくて硬い陶器の湯船に入れるのが最初すごい怖かったです。

耳に水が入ると中耳炎などの原因になるらしいので、赤ちゃんの両耳を片手でふさぎながらお湯に浮かせて、空いている反対の手でガーゼを持ち、顔を優しく拭います。湯船は固い陶器なので、赤ちゃんが当たらないよう配慮が必要でした。

その後、泡のベビーソープを片手に取り、頭、そして体を洗っていくのですが、頭を洗うときは泡が目に入ってしまいそうになり苦戦…さらには水中に入っているので、体を洗うときに泡がすぐに溶けてしまい、思うように洗えません。

少しでも泡が体に付くように、洗うときは体が少し水面に浮くように調節するのですが、これが段々辛くなってきます。まだ体重は3キロも無いし、さらに水に浮いているので軽いはずなのに結構キツイ…耳を塞ぎ続けなければならないため、手がプルプルしました笑

「耳に水が入らないように…泡が目に入らないように…そして絶対に落としてはならない…」
という色々なプレッシャーが、余計に腕を疲れさせたのかもしれません。

看護師さんたちは同じ作業をしているのに、ビデオの映像を見てみるととっても簡単そうに見えます。心なしかひゃくもリラックスして洗ってもらっているようでした。

服を脱がされるときは、結構泣いてるのに、お湯に入るとおとなしくなるんです。やっぱり気持ち良いんでしょうね。私が洗った時も、お湯の中では一応静かになっていました。


心の中で「うおおお~~~持ってくれ私の腕~~!早く終われ~~!」と思いながら、お風呂タイムは10分ほどで完了。冷えてしまわないように、ササッと拭きあげて肌着を着せます。

最後に耳と鼻を軽く綿棒で掃除して終了です。

文章にすると無事お風呂は入れられたように感じますが、この時私は「一人でできるかな…」という不安がありました。だってすごい腕辛かったんですもの。


でも、結果から言うと、退院してからの自宅でのお風呂はそんなに大変じゃありませんでした。

なぜなら、うちで用意しておいたベビーバスは空気で膨らますタイプの柔らか素材。深さも無いので、ひゃくを置いてゆっくり洗ってあげることができました笑

いやしかしほんと、病院の赤ちゃん用のお風呂はレベル高いっす。おかげで自宅での入浴は楽に感じました笑
ある意味、ありがたい経験だったかもしれませんね!

以上、(私の)初めてのお風呂体験でした!

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初めてのお風呂の練習!(1) [通院期]

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退院延期が決定してから、改めて始まった通院生活。

自分の中では、出産予定日を目指して気持ちを保っていた部分がありましたので、心を折られたような気持ち半分と、新しい家族が自宅にやってくるという緊張が少し緩んだのが半分という複雑な心境になっていました。

それでも、ひゃくは毎日おっぱいも飲みますし、少しずつ成長していきました。
病室に行き、ひゃくの様子を見ることは毎日の楽しみになっていました。

そんなある日、担当看護師のヤマオカさんがこんな提案をしてくれました。

「そろそろ、お風呂の練習していきましょうか!」

お、お風呂!!すっかり忘れてた…そう言えばそんなことがありましたね!

お風呂タイムが主に午前中だったため、昼前に病院に着くことが多かった私はなかなかそのタイミングに出会えず、いつも看護師さんに任せきりでした。

てか、酸素付けてて、体にモニターとかチューブがくっついてる状態でできるのか?!私になんかに…
という不安な気持ちでいっぱいになりました笑

とは言え、普通に産まれる赤ちゃんたちのママも退院時に練習していることですし、当然やるしかありません。

後日、まずは見て学ぼう!ということで、ヤマオカさんがひゃくをお風呂に入れながら解説してくれることに。

私は復習できるようにビデオを回しながら見ていました。

しかし、本当に手際の良い事!さすが看護師さんです。ダテに毎日たくさんの赤ちゃんをお風呂に入れてません。

もう余裕がありすぎて、途中でガーゼをひゃくの頭にそっと乗っけて、「ばばんばばんばんば~ん♪」って歌ってました。  …ね、年代ばれちゃいますよ!汗  おちゃめなヤマオカさんです。

そうこうしている間に入浴は終了。ひゃくもあっという間に肌着を着せられて、きれいさっぱりです。

ふむふむ。見ている分には結構できそう…かな?うん、大丈夫そうだ。後でビデオ見ようっと。
なんて軽い気持ちのまま、あっという間に週末になりました。

ドキドキしながら旦那と一緒に病院へ。ヤマオカさんはひゃくをお風呂に入れず、私たちを待っていてくれました。

「それでは、どっちがやります?パパ?ママ?」

お互いちょっと怖いので、どうぞどうぞの精神で譲り合ったのですが、やはり最初は私が…ということに。旦那はビデオ係です。

初産だったので、首がグラグラの赤ちゃんをお風呂らしいお風呂にに入れるのは初体験。しかも、モニターとか色々体にオプションが付いています。

いつも授乳の時に抱っこしていますが、それとは違う技術が必要そうだな…と感じました。

でも流れはビデオで見たし、大丈夫大丈夫…

果たして、私は無事にひゃくをお風呂へ入れられるのだろうか…?!

つづく

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いよいよなのか…?! [通院期]

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どうもお久しぶりです!
なかなか更新ができなかったのですが、今回は久しぶりに入院していたころのお話をさせて頂きますね!

GCU生活にも慣れて、いよいよ入院生活も佳境に入ってきました。入院初期から言われていた、退院の目安である出産予定日の頃が近づいてきたのです。

10月中旬が予定日だったひゃくですが、実際に産まれたのは7月中旬。それは、10月上旬の週末のこと。

夫婦でひゃくに会いに来た際に、先生からお話があると言われました。

「え…もしかして、退院についてかな?!」

と、ソワソワしながらも、どうしても悪い報告のイメージを拭い切れない自分が居ました。こういうシーンは入院してから何度かありましたが、本当に慣れません。緊張と不安が入り混じり、心臓がドキドキしていまいます。

そして例の通り個室に案内され、部屋に入るや否や、早速本題の退院時期についての話が始まりました。

先生はちょっと苦い顔をして、

「う~ん、まだちょっと退院は難しいかな…」

と続きました。

その言葉を聞いたときの事は忘れません。あの苦い表情にドキッとしましたし、「やっぱり…」と、すごくガッカリしたのを覚えています。

この3か月間は私にとってはすごく長く感じていました。少しでも早く一緒に家に帰りたいと常に思いながら過ごしていましたので…。まだこの日々が続くのかと思うと、やはり残念な気持ちになってしまいました。

理由としては、
・まだ血中酸素飽和濃度の数値が安定しておらず、肺の状態が心配
・眼球内の毛細血管の発達具合がイマイチ

といった点が大きかったようです。体重などその他については、2キロ越えるくらいまで成長しましたし、ミルクの飲みもまあまあだったので、もう退院しても差し支えはない様子でした。

そういう訳で、10月中旬の退院は叶わず、もうしばらく入院生活を続けることとなりました。

退院延期についてはもちろんですが、お話の中でもうひとつ言われた事があり、私の中ではそれが気がかりになっていました。

「しばらく様子をみても酸素の数値が良くならなかったら、退院の際に酸素の機械をお貸しするので、お家でも鼻からチューブを付けて様子を見ていく必要があるかもしれませんね。」

聞けば、病院で使用されている酸素を供給してくれる大掛かりな機械は、カートで持ち歩きできるくらいのサイズがあり、それを自宅用に貸し出してくださるとのことでした。

え…そんな…家でも??

すごくショックでした。

私も初産だったので、赤ちゃんと一緒の生活については、夢見がちな部分が当時多かったと思います。
「抱っこしてお出かけして、あんなとこ行って、こんなことして…」
なんていう、思い描いていた幸せな赤ちゃんライフが音を立てて崩れた気がしたのです。(まあ、お産の時から理想とはかけ離れていたんですが…)

だって、”赤ちゃんを抱っこしてるママ”と”酸素チューブをつないだままの赤ちゃんとママ”を何も知らない人が見たら、やっぱり後者の親子に対しては特別な視線を向けてくるのは間違いありません。

「なにかの病気かしら…かわいそうに…」と思われることでしょう。親子が本当に幸せだったとしても、です。

「幸せなら、他人の目なんて気にすることないだろ」とご意見もあるかと思いますが、ほんとその通りだと思います。それに、ひゃくの体の為には仕方の無い事ですから。「そんな事言ってる場合じゃないだろ」ということも充分分かっているのですが、当時の私にはショックが大きかったのです。



そんな話を聞いた後、複雑な気持ちでひゃくの元に戻ると、相変わらずもぞもぞとのんきに手足を動かしていました。鼻のチューブをすぐに外そうとしてしまうので、手袋を付けさせられています。自分の体のため…というのは本人には分からないですからね…純粋に邪魔なんでしょうね。

はあ~人の気も知らないで…

嫌がってしょっちゅう自分で外している鼻の酸素チューブを、家に帰ってもまだ着けなければいけないなんて…。

3か月間、いくつもの注射や点滴、検査に耐えて、ずっと保育器の中で暮らしてきたひゃくには、自宅ではのびのびと自由に過ごさせてあげたいとずっと思っていました。

でも、もしかしたらそれも叶わないかもしれない。家に帰っても、嫌いなチューブを我慢して着けさせなけれないけないかもしれない。

「退院すれば、全ての治療が終わるなんて考え、甘かったな…。」健康で普通に暮らせることが、どんなに幸せなことなのかを改めて思い知らされました。


でももっと頑張れなんて言えない。ひゃくは充分頑張っていました。

どこかの本で読んだ話ですが、「赤ちゃんは今できること以上のことに常に挑戦している。100しかできない体で120のことをこなそうとしている」…まさにその通りだと思います。

ひゃくは、今日までできなかったことを明日できるようになるため、一生懸命成長していました。

そう思うと、「自分だけ一刻も早く退院させたいなんて考えてばかりで、アホだなあ…」という気持ちが湧いてきて、「焦らず、ゆっくりとでいいんだ!」と自分に言い聞かせることができるようになりました。


外している時のほうが調子が良かったり、かと思うとすぐに酸素の数値が落ちたり…ひゃくの肺の状態に一喜一憂していたこの時期。

担当看護師のヤマオカさんや他の看護師さん方も、ひゃくの酸素の数値についてすごく気にかけて下さり、少しでも調子が良さそうなら鼻のチューブを外して、少しずつ酸素チューブ無しの世界に体が慣れてくれるよう、対応して下さってました。


そんなこんなで、退院はまだ少し先の話…

と、思っていた矢先、その日は突然やってくるのです…

つづく



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命をつなぐために必要だったこと [通院期]

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皆さんこんにちは!
今回はちょっとお話が遡ってしまうのですが、ひゃくが生まれてすぐのNICUに居た頃の話をさせて頂きます。

実はひゃくは、入院してすぐの頃に一度輸血を受けました。
先生のお話によると、しばらく様子を見ていましたが、やはり体内で血液を作り出す力が足りないため、このままでは成長に必要な血が足らなくなってしまうとのことでした。

先生の話し方の様子からも、「やむを得ずなのですが…」といった感じ。それは、輸血というのが一般的にあまり良いイメージが無いことを物語っていました。

もちろん私たちもそうでした。輸血によって被害を受けたニュースもいくつか見てきています。”輸血”の話を聞いた時、一番初めにそういった不安がよぎりました。

娘はAB型で私と同じだったので、母親である私の血を使う事はできないのかと相談しましたが、指定の機関から支給される血液のみを使うという規定があるようで、血の繋がった親でも輸血することはできないのだそうです。

色々と思う事はありましたが、やはり娘の命には代えられません。先生には宜しくお願いしますと輸血を了承する旨をお伝えしました。

そして、ある日ひゃくに会いに行くと、先生に輸血が完了した旨を伺い、「そうか…」と何となく複雑な気持ちになったのを覚えています。その後は特に問題はなく、今まですくすくと育ち、現在では生意気な2歳児に成長しました笑

輸血については色々な考えをお持ちの方がいます。宗教上の理由でも、輸血を拒否する方々もいらっしゃると思います。私の昔の知人にも、そういった理由で輸血が出来ないため、何かあった時のために、かかりつけの病院で自分の血液を保存しておいているという方もいました。

将来、ひゃくが大きくなった時にそういった方たちと接する機会があったら、一体ひゃくはどんな風に思われるのだろうか…忌み嫌われるような存在になってしまうのだろうか…とか今でも色々と不安になったりもします。

でも、今の元気なひゃくはその輸血があったからこそ存在しているのであって、然るべき機関でしっかりと検査をクリアした、親の血よりも安全な血液を頂けたからだと信じています。

ひゃくの生きる力になって下さった、AB型のどこかの誰かさんにはとても感謝しています。

今まであまり献血について興味が無かった夫婦ですが、機会を見つけては主人は献血に行っているようです。
ひゃくの居る手前、なかなか行けない私ですが、いつか私も行かなくてはなと思っています。(ほんとは私こそ行くべきなんですけどね…彼はA型だし…)

という訳で、今回は色々と考えさせられるテーマについてお話ししました!ちょっと重いお話になってしまいましたが、いつかお伝えしたいと思っていたことなので、書けて良かったです。次回はまたふざけた内容の日記になるかと思います…スミマセン笑

それでは!


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GCUの同期たち(2) [通院期]

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皆さんこんにちは!

前回はGCUで知り合った双子ママについてお話しましたが、今回は別のママのお話をしようと思います!

ある日、授乳室にひゃくを抱えて入ると、あまりお見かけしないママがいらっしゃいました。

病院の授乳室は横長のベンチなので、みんなで横並びに座って授乳するのですが、そのママの奥にいつもの双子ママが居たので、二人の間に座りました。

双子ママと私は毎度のことながら、授乳に四苦八苦。赤ちゃんもまだ体力が無いので、途中で寝てしまったり、乳首をくわえたがらず泣いてしまったり…
酸素の数値も気になるので、常に首の角度とか色々気を配っていました。

そんなさなか、ふと隣をチラリと見てみると、なんとそのママは授乳クッションに両肘をついて、かなりリラックスした状態で授乳をしていたのです!

「ええ~~~?!す、すごい~!」と内心ビックリ。授乳クッションに横たわる赤ちゃんはまだ小さく、ひゃくよりちょっと大きめといった感じでした。

でも、普通の赤ちゃんよりは小さめの赤ちゃん。きっとおっぱいを飲むにはまだ大変そうな大きななのですが…
なんということでしょう。母子ともに何事もないかのように授乳タイムを過ごしています。

双子ママも同じタイミングで同じことを思っていたのかもしれません。二人して、その親子の様子を凝視してしまいました笑

そこで思わず、「すごい慣れてらっしゃいますね」と声を掛けてみました。いつも自分から話しかけるなんて滅多にない自分が…

すると、そのママは気だるげにというか低めの声というか、落ち着いたトーンで、
「あー、この子三人目なんで…笑」
という回答が返ってきたのです。

あーなるほどー!それで慣れてたのか!納得。
しかし、三人を産んだとは思えないほど華奢な女性で、話し方とかイメージは、YOUさんみたいな感じで、なんかかっこよく見えました笑

聞けば、三人目のお子さんは少し小さめで産まれたため、GCUに入っていたようです。母子ともにあまり問題はなかったようなので、すぐに退院されたので数回しかお話できませんでしたが、初産のママが多い中で、私にとってはとても新鮮でした。

今でも良く覚えているシーンが、そのリラックスした姿勢でおっぱいをあげながら、
「いや~ほんとこの時間って退屈ですよね~」と漏らしていたこと。

その時は「え~授乳が退屈だなんて…絶対考えられん!」と思っていましたが、退院して数か月経ったころ、その言葉の意味が分かったような気がしました笑

でも、あんなに苦労しながらあげていたおっぱいが、退屈と思えるくらい日常的なものになったのは、我が子が成長した証。それも喜ばしいことだな~とも今では思っています。

しかし、あのママさん以上にテンションの低い方にはまだ出会えてないですね。育児に慣れている慣れていない以前に、多分性格の問題なんでしょうね!とってもクールなママさんでした!


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GCUの同期たち(1) [通院期]

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NICUからGCUに移動してしばらくすると、哺乳瓶にプラスして、おっぱいトレーニングが加わりました。

トレーニングとは言っても、哺乳瓶で飲ます前に授乳室でおっぱいを飲ませるだけのことなのですが、今までチューブで母乳を注入されていた娘がこうしておっぱいを飲むという段階まで来たことが母親にとってはとても嬉しいことでした。

さらには新しい出来事が加わることになりました。
そう、ほかのママたちとの接触です。

今まで保育器の前でにらめっこの毎日だった私ですが、ひゃくが保育器を卒業してからすかっかり普通の赤ちゃんらしい生活を送れるようになってきて、いよいよ私もママらしい生活が始まった(気がしてました)。

でも、まだまだ他のママとの接触方法が分からない新米ママの私。普通に友達になるってのとはまた違うんですよね…なんか。
しかも、ここにいる子たちは何か問題があってここに居る訳ですし…
うかつに変な話をするわけにもいかず…

そんなわけで、授乳室デビューをしてもすぐには他のママと打ち解けることはありませんでした。皆さんあまり積極的にお互い話しかけていませんでしたし…

しかし、毎日病院へ通っていると自然と顔見知りになるんですね。
「あ、あのママは今日も来ているな…」とか、
次第にどの子のママなのか分かるようになってきました。

しばらくすると授乳室で自然と言葉を交わすようになり、ちょっと親しくなったママさんがいました。

その女性は小さな双子ちゃんを産んだママで、妊娠高血圧症により母体が危険になったため、かなり早い段階で取り出されたということでした。

双子ちゃんは男の子と女の子。女の子の方がお姉ちゃんで少し大きかったのですが、それでも二人とも産まれてきたときは600グラム台(!)だったそう。ひゃくよりも小さいのですから驚きです。

基本的に未熟児が退院できる目安は元々の出産予定日。聞けば4~5か月は入院が必要になりそうとのことでした。大変だ…

双子ちゃんはひゃくよりも一回り小さいのですが、二人ともひゃくのような肺機能などの問題は無かったので、既に保育器は卒業していました。

授乳タイムの双子ママは大忙し。一人目を部屋に連れてきて、体重測定→授乳→体重測定(どれだけ飲めたかチェック)→一人目を戻して、二人目を連れてきてまた繰り返し…そしてその後は哺乳瓶で残りの分をあげるのです…

一人でも大変なのに…見ているだけで「ご苦労様です…」と思ってしまいます。もちろん、看護師さんがどちらかの子にミルクをあげたりなどのサポートはしていましたが、看護師さんも他の子がいるので毎回フォローできている訳ではなく…(看護師さんは基本的にママ不在の赤ちゃんに対してのお世話がやはりメインになってしまいます。)

しばらくすると徐々に体重も増えてきて、双子のお姉ちゃんの方は他に問題も見当たらず、ひゃくよりも先に退院できることとなりました。

お~良かった!おめでとう!と、手放しに喜べないのが双子ちゃんの母。すると今度は、自宅でお姉ちゃん、病院で弟くんと大変な2重生活の始まり…!
もうママは目の回る忙しさだったことでしょう…

しかも、弟くんは腸ヘルニア、いわゆる出ベソが見つかり、しかもあまり良くない位置だっため早急に手術が必要とのことで、手術に耐えられる体重になるまで入院を続けなければなりませんでした。

手術自体は数分で完了する、命には別条ない軽いものとのことでしたが、この状況で手術と言われると、きっと不安も多分にあったと思います。

それでもいつも明るくニコニコされていたママ…本当にすごいなあと思いました。

弟くんの手術よりも一足先にひゃくが退院してしまったので、その後の経過はわかりませんでしたが、退院後の定期健診で病院を訪れた際に、看護師さんから無事に弟くんも退院して元気に暮らしていると伺いました。本当に良かったです。

こんな感じでGCUではそれぞれの家族のドラマを垣間見ることができました。ひゃくよりも大変な子がたくさん居て、でも親も子供も毎日を一生懸命に過ごしていました。本当に学ぶことが多い場所だったと今でも痛感しています。

つづく

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GCUからの新しい課題 [通院期]

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GCUへと移ったひゃくが、1日の生活の中で一番変わったことといえば、数時間に1回のミルクタイムです。

今までは胃から鼻に通されていたチューブで母乳を流し込まれていたものが、これからは直接自分で哺乳瓶から飲めるように訓練をしていかなければなりません。

もちろん急にそんなことができるわけではありませんので、保育器時代からずっとおっぱいを吸う訓練を続けてきました。

NICUのミルクタイム中には母乳を注入されながら、母乳で湿らせた太めの綿棒?みたいなものを口元に持っていき、チューチューと吸わせていて、これにより吸う力が日々少しずつ鍛えられ、GCUに来たときおっぱいを吸う練習が始めやすいようにしていました。

当然のことながら、みんながみんな急に哺乳瓶から飲めるようになるわけではありません。始めは哺乳瓶でチャレンジするのですが、飲むのに疲れると途中で眠ってしまったりするんですね~

そんなときには、残った母乳は胃まで通してあるチューブから直接注入します。

つまりある程度自力で飲めるようになれば、晴れてお鼻のチューブは取れるわけです。

体重が増えていけば自然と吸う力も付いてきます。こうして練習を繰り返しながら少しずつ普通の赤ちゃんに近づいていくんですね。

幸い、ひゃくは食についてはあまり問題の無い子でした。体重を増えやすくするためのマズイと評判の粉ミルク入りの母乳もごくごくと飲みましたし、私が心配していた哺乳瓶についてもあまり拒否らず、すんなりといきました。

この頃から食い意地が張っていたんでしょうねえ…笑

どっちかというと、母親の私のほうが結構苦労していた気がします。。

ミルクタイムになると、解凍して適温に温められた規定量の母乳が哺乳瓶に入った状態で母親に渡されます。そしてそれを飲ませるのですが、初めての赤ちゃんなうえに体は標準よりかなり小さく、首はぐらぐら。おまけに変な角度で飲ませると酸素の数値が落ちる落ちる…笑

ほんとに哺乳瓶を飲ませているときは、気にする部分がたくさんあって(自分が慣れていないということも多分にあるのですが…)結構大変だった記憶があります。

ちゃんと母乳を飲んだ後も、まだまだ気にすることはありました。すぐに寝かせてしまうと赤ちゃんの胃袋は徳利のような形をしているため、吐いてしまいがちなんだそうで、飲み終わった後も私はひゃくを抱っこし続けていました。

初めのころはホントにいつ置いていいかタイミングが分からず、次のミルクタイムまで抱っこし続けたこともありました。
すっげーーー肩とか腰が痛くなりました笑

だってだって、この頃はミルク飲ませてもピーピー、そっと寝かせてもピーピー…酸素の数値をはかるモニターの警告音に振り回されまくっていました。
あっ!と思って、置くのをやめたり、哺乳瓶を外したり、あのピーピーは今でもあんまり聞きたくないですね…

NICUの頃より、母親的にはやることが増えてうれしい反面、苦労も多かったGCU時代なのでした。

つづく

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遂に念願の…! [通院期]

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2か月以上保育器の中で暮らしていたひゃくちゃん。体重は減ったり増えたりの繰り返しをしながらも、徐々に数値を増やし、体重は1.5キロくらいにまでなっていました。

「いつか保育器を出る日が待ち遠しいなあ…」

なんて考えながら、1日中保育器の前でひゃくを見つめる日々が続いていました。

その頃、少しNICUはバタついていました。病院内で双子ちゃんの誕生や緊急で他の産院より運ばれてきた赤ちゃんたちなどが重なり、病室内はかなり飽和状態。

NICUの看護師さんたちからすれば、事態が深刻な赤ちゃんが増えるほど負担が増えるわけで、あまり良い状況とは言えませんでした。(実際、忙しさにピリピリしている感じの時もしばしば…ミルクタイムが押すこともありました。)

ある日、いつものようにGCUを通って、NICUへ入った瞬間看護師さんに

「あっ、ひゃくちゃんは隣の病室に移動しました!」

えっ??!!

突然のGCUへの移動!!笑

来た道を戻って、GCUの奥へ進むと居ました居ました。

口元に酸素マスクはあててあるものの、保育器から脱出し、すやすやと眠るひゃくがいるではありませんか!
親としてはとても嬉しい事件でした。

「ふ…服を着ている…!!」

そう、一番うれしかったことは服を着、オープンエアで暮らしていることでした。約30度のぬくぬくした保育器から、24度くらいの大人たちにとっての適温の世界へ来たひゃくは、病院で貸し出してもらえる柔道着のようなごわっごわの産着を着せられていました。

でも嬉しい。親としてはぶかぶかの柔道着も可愛くて仕様がないのです。早速ビデオカメラにその姿を収めまくったのを覚えています笑

話によると、NICUの保育器の空きが無くなってしまったため、押し出されるように比較的大丈夫そうな子から脱出させられた感じのようでした。
なるほど…ま、まあひゃくは、NICUの中で一番出ても大丈夫だったということですね!(前向き)

相変わらず、酸素の数値は安定しないため、酸素マスク付きではありますが、これからは気軽に触ったり手を握ってあげることもできます。私がしてあげられる事も増えてくるわけです!

こうしてここからGCU生活が始まるのですが、まだまだ退院までは遠い道のりなのでした…

つづく

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